「みそは生き物」といわれています。
原材料の配合を同じにしても、土地ならではの気候風土や、様々な環境の影響により、味噌蔵ごとに味の違う個性豊かな味噌が生まれます。その個性の違いを 「蔵ぐせ」と呼んでいます。
中でも決め手となるのは、蔵に住みついた酵母や乳酸菌などの活躍です。みそ樽の中では酵母や乳酸菌により味噌の発酵、熟成が助けられ美味しい味噌が作られます。 酵母や乳酸菌は「みそ蔵の財産」と言われ職人により、春夏秋冬だいじに守り育てられ、つねに成長し続け ているのです。
一般的に「豆みそ」の味は渋みが強いと思われがちですが、七宝みそは、その環境と職人独自の製法で渋みが少なくふっくらとした豊かな味が特徴です。
その土地ならではの風味豊かな味噌が出来るのは、みそ職人の愛で「蔵ぐせ」を作り、心で「味」を守り続けているからなのです。